サービス紹介動画は、現場の撮影をしなくても、手元の説明資料・使い方の手順・料金表があれば、図解やイラスト、文字を組み合わせて作れます。「誰が何に困り、利用者は何をし、結果として何が届くか」を順番に見せるのが基本です。小さな会社や店舗の担当者・代表の方に向けて、架空の記帳代行サービスの横型30秒サンプルを例に、各場面の時間・内容・役割、依頼前にそろえる資料、費用の見方、公開前に確認したい注意点を紹介します。
サービス全部ではなく、使う場面を一つ選ぶ
記帳代行、相談業務、月額制の支援など、形のないサービスは、カメラで商品を撮影するだけでは内容を伝えられません。撮影なしで動画を作るときは、まず「どんなお客様が、いつ使うか」を一つに絞ります。今回のサンプルでは、閉店後のレシート整理に時間を使っている小さなお店の方を想定しました。これは構成を説明するための架空の設定であり、実際のお客様の体験談ではありません。
次に、サービスの流れを「お客様がすること」と「自社(提供する側)がすること」に分けます。「お客様が資料を送る」「担当者が処理する」「お客様が結果を受け取る」のように手順を短い言葉にすると、画面上で図解にする対象が自然に決まります。サービス名や機能の一覧を最初から並べるよりも、利用者にとって「自分の作業として何が残るのか」が伝わりやすくなります。
- 使う場面を一つ決める誰の、どんな困りごとから始まる話かを最初に示し、自分に関係のある動画だと分かるようにする。
- 利用者と自社の作業を分ける「何を用意して送るか」と「何が処理されて届くか」を矢印やアイコンで分けて示す。
- 代表プランと適用条件を添える30秒で料金体系のすべてや例外まで説明するのは難しいため、対象プランを一つ選び、金額の適用条件を同じ画面に添える。
詳しい料金表や例外条件はホームページの該当ページへ案内し、動画の中では「いくらのプランで、どこまでの作業が含まれるか」を誤解なく読める文字量に整えます。
こよみ税理士事務所の30秒サンプルで、各場面の時間・内容・役割を見る
下の動画は「こよみ税理士事務所」の自主制作サンプル(架空の事務所・架空のサービス)です。実在の税理士事務所や顧客案件の実績ではありません。人物はイラスト素材(ソコスト)を使い、レシートやスマートフォン、レポート画面は動画での説明用に描いたUI・イラストです。映像内の画面は、操作できる会計ソフトや送信フォームではありません。また、動画内の月額料金・処理件数・届く日付・電話番号もすべてサンプル用の架空設定です。
時間を押すと、その場面から再生します。
- 閉店後のレシート整理(場面の提示)時計と溜まったレシート、困っている人物イラストを出し、どんなときに使うサービスかを最初に示します(0:01頃から展開)。
- 解決方法を一言で提示(結論の先出し)「レシートは撮って送るだけ」という文字とスマートフォンで撮るイラストを出し、細かい仕組みの前に利用者側の操作がシンプルであることを伝えます。
- 事務所名と対象者の明示(対象の定義)個人事業主と小さな会社に向けた記帳代行という設定を示し、自社の規模に合うサービスかを判断できるようにします。
- 利用者が撮る(最初の手順)スマートフォンでレシートを撮る図を見せ、利用者が最初にする作業を示します。
- 送信から記帳へ(作業分担の整理)レシートを送る説明用の画面に続き、0:16頃には事務所が記帳するパソコン画面を見せます。利用者と事務所の作業を順に分けて示します。
- 届くもの(成果物と時期の具体化)毎月10日に先月の数字がまとまったレポートが届くという架空設定を通知画面とグラフで示し、いつ・何が届くかをイメージさせます。
- 料金の条件(予算と適用範囲の明示)月額9,800円から・仕訳100件までというサンプル設定をレシート風の画面で表示し、金額と適用条件を同じ画面で確認できるようにします。
- 相談の入口(次の行動の案内)架空の事務所名・電話番号と初回相談の案内をまとめ、動画を見たあとの連絡先を示して締めくくります(実際に相談できる窓口ではありません)。
画面の月額9,800円は、サンプル内の架空の記帳代行の料金設定です。yuon制作室の動画制作料金ではありません(制作料金と適用条件は費用の項目をご覧ください)。また、画面に書かれたサービス範囲が、実際の税理士事務所の標準的な料金や契約内容を表すものでもありません。
参考にするのは、金額やサービス条件そのものではなく「説明の順番」です。自社で同じ形を使うなら、実際に受け付ける資料、自社が担当する作業、お客様に渡す成果物、料金に含む範囲に置き換えます。当方が納品するのは説明用の動画ファイル(MP4)です。申し込みフォームや自動送信機能の開発は含みません。
図解にする前に整理する準備チェックリスト
カメラでの撮影は不要ですが、図解や文字の元になる事実は必要です。営業資料、ホームページの文章、パンフレット、見積書のひな型などから、依頼前に次の項目を確認します。実在の顧客名や実際の取引データは使わず、説明用の空欄や置き換えた数値を用意してください。
- サービスの対象者と、動画で取り上げたい困りごと一つ
- お客様が準備するもの、申し込みから利用開始までの手順
- 自社が行う作業と、お客様側で行う作業の区切り
- お客様に渡すものの見本(レポート等)、渡す時期、提供できない範囲
- 基本料金、含まれる量や回数、追加料金、税の扱い、契約上の条件
- サービス名・社名・ロゴ・相談先、詳しい説明を載せるWebページのURL
- 説明用の図や画面表現を確認する担当者、掲載先と向き(横・縦)、使い始めたい日
実際の操作画面を見せるか、説明用に描いた図に置き換えるかも決めます。操作方法の説明なら実画面が必要なことがありますが、最初のサービス紹介では、入力から結果までを短い図にしたほうが30秒で整理できる場合もあります。図を使う場面は、実際の操作画面と混同しないよう「説明用の画面」だと分かるようにします。
料金は、金額と単位・適用条件を一緒に確認します。月額なのか、一件ごとなのか、どこまで含むのかを資料に書いてください。「お客様は送るだけ」と言い切る前に、契約手続きや面談、元の資料の保管など、別途お客様側に必要な作業がないかも担当者と照合します。
ナレーションと画面の役割を分ける
ナレーション(音声)は、図と図の間をつなぐ短い説明に使います。話す言葉をすべてそのまま画面のテロップに書くと、文字ばかりになり図を見る時間が減ります。画面には手順や金額・条件などの要点を残し、声では主語や場面のつながりを補うと、内容を整理できます。
ナレーション原稿は、構成案と一緒に確認します。専門用語は、想定するお客様が使う言葉へ置き換えるか、短い説明を添えます。社名・商品名・数字や単位の読み方は、声にする前に決めておくと修正を減らせます。
当方のナレーションはAI音声です。納品前に読み方とアクセントをご確認いただけます。音を出さずに見る人も想定し、利用者の操作と料金の条件は、声を消しても画面の文字と図から追えるか確かめます。声を付けることで、読めない量の情報を詰め込まないようにしてください。
費用は、図解・原稿・声の範囲で比べる
撮影なしでも、原稿(シナリオ)から任せるか、既存の資料をもとに図解を動かすか、声を含めるかで費用は変わります。公開されている記事にまとめられた費用相場を並べます。
| 制作内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 士業事務所のサービス解説動画 1本 | 5万〜20万円 |
| 事務所紹介動画 | 15万〜50万円 |
| アニメーション・図解の動画 1〜2分・企画から納品まで | 20万〜100万円 |
出典:動画制作の費用相場をまとめた公開記事2本の、種類別の目安(2026年11月閲覧)。内容によって幅があります。税の扱いと、イラストを新しく描く費用、声や原稿の範囲は正式な見積りで確認します。
当方(yuon制作室)の料金は次のとおりです。現地での撮影には伺わず、ご用意いただいた説明資料・手順・料金表から制作します。
| 30秒までの動画1本 | 15,000円実績づくり価格。制作実績として掲載させていただける方・先着3名さま・2026年12月31日受付分まで。3名さまに達した時点で終了します(15秒も基本範囲です)。 |
|---|---|
| 掲載が難しい場合と受付終了後 | 28,000円30秒まで |
| 含まれるもの | 構成案・主な場面の静止画ラフ・テロップ・BGM・修正2回まで横型か縦型の1サイズをMP4で納品 |
| AIナレーション追加 | 30秒ごとに+3,000円30秒の声付きなら、上記の実績づくり価格で合計18,000円、掲載が難しい場合と受付終了後は合計31,000円です。 |
| 縦型・横型の両方 | +8,000円 |
| 60秒までの延長 | +10,000円納期が約1週間延びます |
| 納期の目安 | 素材がそろってから約2週間 |
表示価格がお支払いの総額です。適格請求書(インボイス)は発行できません。
図解の元になる資料や料金表の確認も含め、公開したい日を先にお知らせください。詳しい対応範囲やオプションはサービス説明の動画およびオプションと料金をご覧ください。
説明動画で起きやすい失敗3つ
1. 専門用語を並べ、利用者がすることが分からない
「何を用意して、何を送るか」をお客様側の具体的な操作の言葉にします。社内で使う工程名や専門用語だけで説明せず、初めて使う方が次の行動を判断できるかを確かめます。
2. 説明用の画面を、本当に使える機能に見せる
図解で描いたボタンや通知画面が、実際のサービスにある機能かを確認します。説明用に簡略化・再現した画面ならその旨を示し、実際には提供していない自動処理などの機能を加えないでください。
3. 大きな金額だけが残り、条件が読めない
金額・単位・含まれる範囲を同じ場面で確認できるようにします。特に「〜」の料金は、何件まで含まれるのか、何を基準に増えるのかまで、詳しい説明ページと合わせて整えます。