工務店の紹介動画は、手元の施工写真に対応工事・施工エリア・相談窓口の情報を添えれば、新たな動画撮影なしで作れます。工務店やリフォーム会社の代表・広報ご担当者に向けて、架空の会社の横型15秒サンプルを例に、場面の組み立て方、資料の準備、費用と納期、公開前の注意点を紹介します。
施工事例の写真から、会社への相談につなぐ構成
施工写真は仕上がりを伝えますが、それだけでは「自分の家の工事も頼めるのか」「どこへ連絡すればよいのか」は分かりません。会社の紹介動画には、写真に写っていない対応範囲や相談先の案内を添えます。
- 何を頼める会社かを示す施工写真を見せながら、外壁・屋根・水まわり・内装など、現在受けている工事の範囲を文字で添える。
- 相談の条件と窓口を整理する対応エリア、現地調査や見積りの案内、電話番号や検索語をまとめ、音を出せない環境でも読める文字で出す。
- 掲載先に合わせて目的を絞るホームページ・SNS・店頭など、動画を載せる場所に合わせて向き(横・縦)と伝える工事を絞る。
例えば外壁塗装の写真のあとに、水まわりや内装も紹介すれば、ほかに頼める工事が伝わります。現在受けている仕事の中から、知らせたい内容を選んでください。
また、15秒に沿革、全工事の一覧、社員紹介まで詰め込むと、文字を読む時間が足りません。最初の一本は「外壁の施工例から、対応工事と相談窓口へ案内する」など、目的を一つに絞ります。詳しい工法やほかの事例は、掲載先のホームページで補えます。
横型15秒のサンプルで、各場面の時間・内容・役割を見る
下の横型15秒動画は「そらつぎリフォーム」の自主制作サンプル(架空の会社)です。施工前後の住宅には生成画像、職人の作業にはPexelsの素材映像を使用し、実際の工事を記録したものではありません。築年数・対応工事・連絡先も架空の設定です。映像内に描いた検索欄は、操作できるフォームではありません。
時間を押すと、その場面から再生します。
- ローラーと導入の言葉塗装ローラーの場面に、外壁・屋根の塗り替えというテーマと「築18年の外壁が、」という設定の文字を重ねます。最初の1〜2秒で何の工事の動画かを示し、関心を持ってもらう入口の役割です。
- 施工前から施工後へ施工前の家を見せたあと、施工後の画像へ切り替えます。「施工前」「施工後」の表示で区別し、変化を見せる場面です(画像は生成画像です)。
- 比較に添える一言施工前後を並べた画面に「ここまで、変わる。」という言葉を添えます。画像の変化を一言で伝え、次の会社案内へつなぎます。
- 対応メニューの一覧「外壁塗装・屋根塗装」を大きく出し、「水まわり・内装」も補足します。紹介した施工例だけでなく、「この会社に何を頼めるか」を整理して伝える役割です。
- 作業の様子職人の作業映像(Pexelsの素材映像)と短い説明を合わせ、施工の雰囲気を補います。実際の制作では、貴社の実写素材を使うか、実績と誤解されないようイメージ素材を使うかを事前に確認します。
- 相談の入口(問い合わせ先)社名・電話番号・検索窓の表示・受付時間と、現地調査や見積りの案内を止めて見せ、連絡先を明確に示す役割です(検索窓などのUI表示は動画上のデザインであり、実際には動作しません)。
比較のあとに、対応工事と連絡方法まで順に案内する構成です。施工前後の写真の撮り方やそろえ方は、ビフォーアフター動画の作り方もご覧ください。
手元の写真を工事別に分け、会社の案内と照らし合わせる
前後写真2枚だけで、作業映像や対応工事の一覧まで作れるわけではありません。手元の写真と会社案内の資料を確認し、使える素材に合わせて構成を選びます。
施工写真は現場ごとに分け、工事の内容と時期を整理します。前後比較には、同じ家・同じ箇所の写真を使い、別の現場の写真を組み合わせないでください。撮影角度が合わない場合は、重ねずに順番に見せる構成も選べます。
施工前の写真がなければ、施工後の写真と対応工事の案内で構成します。足りない写真を生成画像で補い、自社の実績として見せることは避けてください。作業映像がない場合も、写真と文字だけで作るか、実際の工事記録と誤解されない注記を添えて素材映像を使うかを事前に決めます。
スマートフォンで撮影した写真も使用できます。メッセージアプリなどを経由して画像サイズが小さくなったものより、撮影した元の画像ファイルをご用意ください。写真を選ぶ際は、施主さまの表札、車のナンバープレート、近隣の住宅の窓や私物などが写り込んでいないかをあらかじめ確認しておくと、あとから写真を差し替える手間を減らせます。
依頼前に用意するものと、制作・確認の順番
- 同じ現場の施工前・施工後の写真(ある場合)、および仕上がり全体や工事箇所が分かる実際の写真
- 使用できる場合は、自社の作業風景(手元や後ろ姿など)の写真または短い映像
- 会社名・ロゴ・対応エリア・現在受けている工事メニューの一覧
- 電話番号・受付時間・定休日・問い合わせ先ページのURLや検索用の言葉
- 現地調査や見積りの料金条件(「見積り無料」と記載する場合は、無料となる対象範囲や条件)
- 写真を使用する権利の確認、および施主さまや写っている方の掲載了承
- 動画を載せる場所、画面の向き(横型・縦型)、掲載先の動画仕様、使い始めたい日、最終確認の担当者
納期の目安は、素材がすべてそろってから約2週間です。制作が始まったら、まず最初の「構成案」で場面の順番・秒数・入れる言葉を決めます。次に「主な場面の静止画ラフ」で文字の配置や見た目を確認し、「動画の初稿」「修正(2回まで)」「MP4での納品」という順番に進みます。写真に写っている工事の説明文は、実際の施工内容をご存じの担当者さまに確認をお願いします。
構成案の段階で特に確定しておきたいのは、対応エリアと工事の種類、見積り条件などの表現、そして最後の連絡方法です。動画の初稿ができてから案内条件を大きく変更すると、場面の組み直しが必要になる場合があります。
また、ホームページに埋め込む横型動画と、スマートフォンのSNSで見せる縦型動画では、写真の切り取り方や文字の配置が変わります。両方の向きで使いたい場合は、構成案を作る前にお知らせください。納品前の最終確認では、スマートフォンの音を消した状態で再生し、社名・対応工事・連絡先が無理なく読めるかを実際の画面で確かめます。
撮影付きと、手元の写真から作る動画の費用を比べる
公開されている記事にまとめられた、工務店・リフォーム会社向け動画の費用相場です。撮影の有無、完成する長さ、編集内容によって幅があります。
| 制作内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 会社紹介動画 3分程度 | 15万〜50万円 |
| 施工事例動画 1〜2分 | 5万〜20万円 |
| SNS用ショート動画 15〜60秒 | 1万〜8万円 |
出典:動画制作の費用相場をまとめた公開記事の、種類別の目安(2026年11月閲覧)。内容によって幅があります。
注文前に、税を含む総額、使える写真の枚数、素材映像の有無、修正範囲を確認してください。施工現場の撮影から任せたい場合は、撮影に対応する依頼先を選び、撮影費も確認します。
当方(yuon制作室)の料金と制作条件は次のとおりです。現地での撮影には伺わず、お手元の施工写真と会社案内の資料から制作します。
| 30秒までの動画1本 | 15,000円実績づくり価格。制作実績として掲載させていただける方・先着3名さま・2026年12月31日受付分まで。3名さまに達した時点で終了します。15秒も同じ基本料金の範囲です。 |
|---|---|
| 掲載が難しい場合と受付終了後 | 28,000円30秒まで |
| 含まれるもの | 構成案・主な場面の静止画ラフ・テロップ・BGM・修正2回まで横型か縦型の1サイズをMP4で納品 |
| 縦型・横型の両方 | +8,000円 |
| 長さの延長(60秒まで) | +10,000円納期が約1週間延びます |
| AI音声(ナレーション) | 30秒ごとに+3,000円 |
| 納期の目安 | 素材がそろってから約2週間 |
表示価格がお支払いの総額です。適格請求書(インボイス)は発行できません。
オプションの詳細や、複数の動画をまとめてご検討される場合の案内は、オプションと料金をご覧ください。お見積りでは、お手元の写真の枚数、ご希望の向き(横・縦)、表現したい工事の範囲、修正回数、ご希望の納期を事前に確認します。
制作・公開前に確認したい3つの失敗
1. 施工写真を見せるだけで終わり、頼める工事と連絡先が分からない
写真のあとに、受けている工事の種類・対応エリア・相談窓口を入れます。問い合わせ後に「その工事や地域は対象外」とならないよう、実際の受注範囲と動画の表示をそろえてください。
2. 15秒〜30秒の短い動画に、会社案内をすべて詰め込む
短い動画の中に、沿革、すべての工事メニュー、詳しい工法、スタッフ紹介まで文字で入れようとすると、1画面あたりの文字数が多くなり、最後まで読まれないまま画面が切り替わってしまいます。動画を作る前に「今回の1本で誰に・どの工事を伝えるか」を絞ります。詳しい説明や別の工事事例は、動画を掲載するホームページの本文や、別の動画に分けて案内する方が伝わります。
3. 架空サンプルの見せ方やイメージ素材を、自社の施工実績の証拠として使う
この記事で紹介した自主制作サンプルの生成画像やPexelsの素材映像は、動画の構成や動き方を示すための見本であり、実際の工事結果の証拠にはなりません。貴社の実績として紹介する部分には、必ず実際の施工写真や資料を使用してください。また、作業の雰囲気を伝えるために素材映像を併用する場合は、実際の施工記録と誤解されない使い方に留め、写真からは確認できない建物の耐久性や性能まで断定するような表現は避けてください。
まとめ・ご相談
- 工務店の紹介動画は、手元の施工写真に「対応する工事」「対応エリア」「相談窓口」を組み合わせることで、新たな動画撮影なしで組み立てられます
- 施工前の写真がない場合や作業映像がない場合も、仕上がり写真と文字案内を中心に、手元の素材で説明できる範囲に合わせて構成を作れます
- 公開前には、写真の掲載了承、見積り条件などの表示内容、音を消した状態での文字の読みやすさを貴社にてご確認ください
- サンプルの詳細や対応範囲はリフォーム・工務店の紹介動画にまとめています。手元の写真でどんな構成ができるか、どの工事から紹介するかについては、お問い合わせ欄からご相談いただけます